タバコは身体に悪い影響を与え、病気を後押しする

タバコは「百害あって一利なし」と言われるとおり、今や健康のためには止めるべきことの筆頭に挙げられるものとなっています。一つには、タバコ自体ががんを招きやすくなります。また、本人がかかりやすくなると同時に、周囲の人にも悪い影響を与えます。特に、肺が傷んでしまいます、通常肺はきれいな赤みがかったピンク色ですが、一日10本で50年吸い続けた人の肺は、一部が黒くなり、もっとヘビーなスモーカーの場合は、真っ黒に変色し、癌を誘発する素地ができています。周囲の人については、受動喫煙という言葉が使われますが、夫が一日20本以上喫煙するときの妻の肺がん死亡率は約2倍と言われています。
かつての日本は、タバコ奨励の風潮もあり、また格好をつけたリするところもあったりで、電車やバスの中に灰皿が用意されているくらいでしたから、多くの喫煙者がいたわけですが、今は喫煙習慣が身体に悪いということが浸透して、喫煙者は激減しています。そして遅ればせながらと禁煙する人も増えています。というのも、今更であってもやめた方がいいということが分かっているからです。毎日喫煙している人の肺がん死亡率は、通常の人の4.5倍ですが、4年禁煙すると2倍に下がり、10年以上で1.4倍となるので、思い立ったが吉日ということになるのです。
税金を払って国に貢献しているとか、他人には迷惑を掛けていないなどと豪語する人もいますが、いずれ歳を取り、嫌でも認知がかり、自分で火を消せなくなる時が来るので、その前に断ち切ることが賢明なのです。
また、タバコはがんのことだけでなく、生活習慣病という病気との関係性もあって、健康寿命を短くして、重病となり、障害や寝たきりと結びつく危険性も孕んでいます。そうなると、医療費は多くなり、人の手をお借りしなくては生きていけなくなるので、迷惑のかけっぱなしになってしまいます。

前述のとおり、タバコは身体に直接的に悪い影響を与えますが、同時に間接的にも悪い影響を与えます。
日本人の平均寿命が伸びていて喜ばしいかぎりですが、一方では障害や寝たきりという障害期間ではない健康寿命が大切なのですが、こちらはそれほど顕著な伸びをでないことから、悪性新生物いわゆるがんや心疾患、脳血栓疾患という死亡要因への対策をはじめとして、生活習慣病対策が重要になっています。
生活習慣病とは、死の四重奏ということばで紹介されていますが、肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病ということになります。これら自体への対策は、肥満を除けば病気ですから、お医者さんにかかり、治療や適切なお薬を服用することですが、肥満も含めて、総合的には食事、運動、休養で身体を改善していくことが大切とされています。食事で言えば、栄養バランスのこと、アルコールのセーブ、塩分や高脂肪食品への注意、緑黄色野菜の摂取などなり、適度な運動で健康な身体づくりに励むとか、ストレスをためないというようなことになります。
しかし、タバコを吸う習慣があると、これらの努力も水泡に帰してしまいます。死の四重奏との関係性は直接的ではないにしても、四つの生活習慣病に喫煙習慣が加わると、動脈硬化、虚血性心疾患、脳卒中など命に係わる疾患を招きやすくしてしまうことが分かっています。
タバコを吸わないと肥満になるとか、ストレス解消ができなくなるとか、吸い続けるための言い訳を探す人いますが、肥満とタバコの関係で顕著な結びつきはありません。他の食事や間食からの影響が強いのです。また、ストレスについては、解消されるというのは一種の錯覚であって、むしろ吸いたいというストレスに四六時中悩まされているのです。
こうしたわけですから、自分のため、家族のため、そして周囲の人のため、ひいては日本全体のためにもタバコは一刻も早く卒業することが求められているのです。

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